それでも人生にイエスと言う

私がいちばん辛かった時に助けられた言葉は
あるお医者さんのブログに書かれていた

「あなたが人生に絶望しても、
人生はあなたに絶望しない。
どんな人でも固有の生きる意味がある」

というビクトール・フランクルの言葉でした。


追記 私の記憶の中ではそうなんですが正しくは

人間は誰しも心の中にアウシュビッツを持っている。

でも、あなたが人生に絶望しても

人生はあなたに期待することをやめない。

人生の意味は比べたり問うたりするものではなく、ただ生きた軌跡が人生そのものでいいのだと。

本当は苦しみの渦中にいた時はその言葉さえ届かなかったかもしれません。
でも時間がたつにつれて、そう思える時もでてきたのです。

それでも人生にイエスと言う

それでも人生にイエスと言う

ここのところ、朝日新聞の夕刊、
「ニッポン 人脈記 
 生きること(シリーズ)」

でそのビクトール・フランクルの特集を連載しています。
フランクルとかかわった人や研究者・教育者、いろいろな人の話が出てきます。

ビクトール・フランクル
ナチス強制収容所から奇跡的に生還した医師で「夜と霧」「それでも人生にイエスという」
などの著書がたくさんあります。

とても今の状況に寄り添っている記事だと思います。

大阪では「フランクル研究会」が十一年続いているそうです。
フランクルの言っていることは今の子供たちに大切なんじゃなかろうか、
そう思っている二人の先生が「教育の目的を一言でいうと?」
「人間にすること」
「この世は生きるに値することと、伝えてあげること」
だそうです。

「どんな時もどんな人にも生きる意味があり、
ほかの誰でもないあなたを待っている人や務めがある」という思想。

がんばれなどと言わない。
どんな境遇でも、生きていることに必ず意味があると私も思います。
今この時間を共有することしかできないけれど、思いをはせています。